安全な備品および設備について

安全な備品および設備について

 
保育者が自宅で子どもに対して使用する備品もまた、子どもの安全を確保する上で非常に重要な点となります。保育する子どもに対して使用するものとして、安全かつ適切な備品や玩具を選択することは、保育者の職業上の責務です。
子どもの自宅で保育を行う場合は、どの玩具や備品類が安全で適切か、保護者との話し合いが必要となる場合があります。使用したり子どもが触れたりすることが望ましくない物品については、対処について合意が必要となるでしょう。
 

評価への課題

評価基準2.4

家庭的保育の業務環境における健康および安全上の危険性評価に関する最新の指針の入手先を把握する。
【保育・教育顕彰評議会タスク5】

5つのセクションに分かれた保育者向けリーフレットの作成を依頼されている。4つめのセクションは、在宅保育の業務環境における健康および安全上の危険性評価に関する指針の入手先についてである。「確認」コラムには、数件の情報源が記載されている。
地域の図書館や保健センターの乳幼児担当部署、または他の適切な出版物やウェブサイトも利用できる。

 

確認
王立災害防止協会のウェブサイトで、子ども用ハイチェアの5点式ハーネスに関する推奨を確認しましょう。

 

適切な実践のキーポイント
備品

  • 子ども用ハイチェアおよびベビーシートは、しっかり固定できる安全ハーネスを備えていること。ハーネスは、乳児が成長しても快適かつ安全に固定できるよう、調整可能でなければならない。
  • 子ども用ハイチェアにはぐらつきがなく、椅子の脚の長さは均一で、椅子全体が安定していなければならない。テーブル取り付け型ハイチェアは、不安定なため推奨できない。
  • ベビーシートをテーブルの天板や調理台の上に置いてはならない。幼児は小さな部品をすぐに口に入れ、のどに詰まらせる場合があるので、素材や側生地の一部がゆるんでいたり、破損したりした部品があってはならない。
  • 子ども用ハイチェアやベビーシートに座らせた子どもを1人にしてはならない。
  • 歩行器は、使用中の乳児がバランスを崩しやすく、非常に危険な備品の1つとなりうる。歩行器の使用は、実は子どもの発達を妨げるという証明もされている。家庭的保育者はこの備品を使用しないことを勧める。
  • ベビーベッドおよびベッドは、特に子どもが転落する場合があることから、事故の危険性がある場所である。ベビーベッドおよびベッドは休息や睡眠の場であり、子どもをベビーベッドおよびベッドの上で遊ばせないこと。
  • 側面が上下にスライドするベビーベッドの場合、子どもの指では外せない確実な留め具を備えていること。年少の子ども用のベッドには、子どもが転落しないようベッドガードが備えられている場合があるが、子どもはしばしばこのベッドガードを使ってベッドに登ることがある。
  • はしごを使用しないと届かないベッドの上段は、年少の子どもに使用させてはならない。
  • ベビーベッドやベッドのマットレスは、ベッドやベビーベッドの枠にぴたりと合っていなければならない。ラベル上のKitemarkまたはBS番号を探し、そのマットレスが安全基準に準拠していることを確認する。マットレスの側生地および詰め物も難燃性であることを示すラベル表示がされていなければならない。
  • 18カ月未満の乳幼児に枕を使用するのはよいことではない。通常、硬いマットレスがあれば十分である。
  • 子ども一人一人に個別の寝具を使用する。
  • 子どもの排尿、排便の自立を促すような、目新しいおまるや補助便座が数多く出回っている。こうした製品の多くはプラスチック製のため、プラスチックを点検してひびや割れがないことを確認しなければならない。
  • 子ども用補助便座は、大人用便座にしっかり合っている必要がある。こうした便座を使用する子どもには、安全に便座に届くように踏み台も必要となることを忘れてはならない。
  • 安全ゲートやロックは、非常に重要な備品の1つである。出入り口や階段に設置するゲートがあれば、保育者と子どもは一層容易に、一緒に過ごすことができる。すべてのゲートは確実に固定され、留め具は堅固でいたずら防止が施されていなければならない。
  • 子どもの使用が見込まれる部屋については、すべての窓にロックを取り付けるのが得策である。さまざまな色や仕上げの窓のロックが幅広く販売されており、自宅の内装に合わせることができる。窓ロックはホームセンターで購入可能で、多くの場合、取り付けは非常に容易である。安全基準ラベルを忘れずに確認する。(注:緊急時には鍵を使用できるようにしておくこと。)
  • バギーやベビーカー、チャイルドシートは、保護者が子どもを連れてくるために使用し、保育者の自宅に置いていく場合があるため、必ずしも保育者の所持品ではない。そうした場合でも、部材や部品に破損や傷みがないか、ハーネスがしっかり固定でき、子どもを安全に支えることができるかを、保育者が確認する必要がある。保護者が持参したバギーやベビーカー、チャイルドシートが子どもを危険にさらすものであれば、安全ではないため、その旨を保護者に知らせなければならない。
  • 多くの保育者が、テレビ、コンピューター、ビデオ、DVD、テープレコーダーを保育する子どもの支援に利用しており、子どもの学習に役立てたり、休息時間に使用したりしている。
  • テレビ、ビデオおよびテープレコーダー、DVDプレーヤー、コンピューターやステレオについて、ケーブルや電線を垂れたままにしてはならない。また、子どもが押し倒したりひっくり返したりしない場所に置くこと。
  • こうした備品のリモコンの電池ボックスは、子どもが開けられないようにすること。電池は玩具ではなく、舐めたり破損したりした場合、子どもにとって非常に危険である。
  • DVDを購入したりレンタルしたりする場合、まず自分が視聴して、内容を知り、保育する子どもにふさわしいものであるかを確認するのがよい。

 

玩具の安全

玩具はしばしば事故の原因となることがあります。例えば、床に置いたままの玩具に、誰かがつまずくことも多々あります。玩具の安全に関する下記の情報を参照すること。

玩具の安全
  • 玩具が安全であることを確認する。1995年の玩具の安全に関する規則により、消費者保護法の一部として欧州指令が英国法に導入された。それにも関わらず、いまだに違法で安全性に欠けるおもちゃが市場に出回っており、購入の際は注意を要する。CE MarkingおよびLionmarkを確認すること。子どもの自宅で玩具を使用する場合は、玩具の安全について保護者と話し合うとよい。
  • 想定される危険について、定期的に点検すること。子どもが使用したすべての備品を、毎回、保育実施日の終わりに点検する保育者もいる。どの程度の頻度で点検を行うかは保育者次第だが、事故は思いもかけない時に発生することを心に留めること。
  • 子どもの年齢に合った玩具を使用する。年長の子ども向けの玩具は、使用していない時は年少の子どもから離れたところに保管しなければならない。また小さな部材を含む玩具は、物を口にしてのどに詰まらせる恐れのある幼児の手の届くところに置いてはならない。
  • ジャングルジムなどの屋外用のおもちゃやその他の遊具は、天候による損傷がないかを定期的に点検する必要がある。すべり台やブランコは、頑丈で倒壊の恐れがないことを確認する。
  • バイク、スクーター、足こぎ自動車などの車輪付玩具も定期的に点検し、ゆるんだ部品がなく、玩具が危険なほど摩耗していないことを確認しなくてはならない。
  • 電池式の玩具は数多いが、電池を適切に使用すれば、通常は安全である。電池は必ず適切に入れ、蓋を閉めなければならない。使用済み電池、特により小型のボタン型水銀電池は、慎重に廃棄する必要がある。こうした電池は、幼児が簡単に飲み込んだり、耳や鼻に入り込んだりする恐れがある。現在、ほとんどの電池はリサイクル可能である。
  • すべての玩具は、認定直販店を通じて購入したり、レンタルした方がよい。
  • 目の粗いパイル生地や毛を使用した玩具は避けるようにする。幼児は、このような素材でのどを詰まらせる場合がある。
  • 小さな部品や部材が多く使われた玩具があれば、年少の子どもがそのような玩具に近づかないようにし、安全な箱や容器に保管する。
  • 玩具にゆるんだリボンがついていたり、変身コスチュームに長いひもを使用していたりする時は、子どもを適切に監督すること。ひもやリボンが子どもの首にきつく巻きつき、恐ろしい結果につながる場合がある。

疑わしい場合はその玩具を使用しないこと。

 

考察
使用を予定している玩具や備品を見てみましょう。次の子どもが対象である場合に、適切なものはどれか判断できますか。

  • 保育する子ども全員
  • 2歳未満の子ども
  • 3~5歳の子ども
  • 5~7歳の子ども
  • 7~11歳の子ども
  • 11歳以上の子ども

次に示すようなチェックリストを作成し、自分の判断を書き留めましょう。注意:チェックリストについて検討する時は、子ども一人一人の発達段階を把握していなければなりません。

玩具/備品 年齢層 安全に関する備考
LEGO™ 4歳以上 細かい部品をのどに詰まらせる恐れがあるので、乳児が触れないようにする。蓋がしっかりと閉まるプラスチック製バケツに保管する。

これにより、起こりうる危険をよりはっきりと認識することができ、より効果的な安全チェックリストを作成できるでしょう。玩具や備品の中に不安を感じるものがあれば、問題がない可能性に賭けるよりも、用心しすぎるのが好ましい実践です。

 

評価への課題

評価基準2.3

備品/装備が子どもに適したもので、安全要件を満たしていることを確認する方法を明確にする。
【保育・教育顕彰評議会タスク5】

あなたが作成する情報リーフレットの3つめのセクションで説明しなければならないのは、子どもに対して使用する備品が適切であり、かつ安全要件を満たしていることを保証する手段です。備品上に表示された安全マークを盛り込み、そのマークの意味を説明してもよいでしょう。
先に示したチェックリストを一読すること。使用する備品の安全を保証する手段を特定できるはずです。安全マークに関するセクションを再読し、その意味を正確に理解していることを確認すること。
この評価基準に準拠するリーフレットを作成しない場合は、使用する備品が安全であり、かつ安全要件を満たしていることを保証する手段をあなたが特定できることを、評価者に分かってもらうにはどうすればよいか、考えましょう。使用する備品を分類する表や図を作成したり、危険性評価を盛り込んだりしてもよいでしょう。

 

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