危険性評価の実施

危険性評価の実施

 
子どもが出入りする各部屋および屋外について、危険性評価を実施しましょう。
次の典型的なリビングの絵を見てみましょう。

  1. 子どもの安全に対する危険性は、いくつあるか。
  2. それぞれの点がなぜ危険で、どのように対処すればよいか、説明しましょう。
  3. 幼児、5歳~7歳の子ども、それより年長の子どもを保育するとして、どのように環境を整えればよいでしょう。
  4. 子どもが使用する部屋を歩き回ってみる。年少の子どもを保育する場合は、ひざまずいて子どもの目線で部屋を見てみると良いでしょう。普段見ている景色とはかなり違って見えるはずです。
  5. 各部屋について、危険性評価を実施し、考えられる危険性を列記しましょう。その点がなぜ危険で、どのように対処すればよいかを考えましょう。

こうした情報を実際に表や図に書き込んでおくと良いでしょう。
 

考察
保育を行う環境を安全にすることは、単に危機や危険性を確認するだけではないことに留意しましょう。それは用心を怠らず、起こりうる危険を常に意識することでもあります。これには、保育を行う中で、また自らの行動を通じて、子どもの良き手本となり、安全を守る方法を子どもに教えることも含まれます。

 

安全マーク

Kitemarkは英国規格協会(BSI)のマークで、その製品が第三者機関によって検査、認証され、また高品質で安全であることを示すものです。安全マーク自体は、その製品の使用者の安全を保証するものではありません。安全マークは単に、その製品の製造時に一定の安全基準が満たされていることを示しています。
Kitemarkは、その製品が英国規格協会による第三者試験を受けていること、また定期的に再試験を受け、一貫して品質および安全性の高い基準に合わせて製造されているのが確認されていることを証明するものです。いかなる備品を使用する場合も、必ずメーカーの取扱説明書に従わなければなりません。
CE Markingは、その製品が適用法律のすべての関係必須要件を遵守していること、または法律に規定されている場合は、公認第三者機関による試験を受けていることを意味しています。特定の製品分野のみがCE Markingの表示を義務づけられており、これにはおもちゃ、医療機器、計測器、パソコン、携帯電話および電球が含まれます。
Lion Markも是非知っておきましょう。Lionmarkは、その玩具が英国トイ&ホビー協会(BTHA)の会員企業により製造されたことを意味し、英国トイ&ホビー協会の行動基準を遵守することへの加盟企業の誓約を示すものです。
英国トイ&ホビー協会の行動基準には、玩具の倫理的かつ安全な製造、玩具の安全性、偽造品の禁止、市場への責任の保証、持続可能性向上の誓約およびすべての遊びの価値促進への熱意を網羅する規則が含まれています。Lionmarkが表示された玩具は、高品質の玩具の製造について信頼のおける企業により製造されたことを示しています。

 
玩具や備品を購入する前に、上記に記載された安全マークやロゴが表示されているかを確認しましょう。
自宅にある備品や建具には、BS番号(BS number)が表示されているものもあるでしょう。例えば、ガラスの部材が含まれる家具には、BS 73767またはBS 7449.8が表示されているはずです。これは、このガラスが英国安全基準をクリアしたものであることを意味しています。
 

子どもに対して使用する備品

  • ベビーベッドおよびベッド
  • 子ども用ハイチェアおよび乳児用シート
  • おまるおよびトイレの備品
  • 玩具
    • ジャングルジム、ブランコおよび戸外用大型遊具
    • 車輪付き遊具、押して遊ぶ玩具、引いて遊ぶ玩具
    • 電気、電池を使う玩具
    • コンピューター機器
    • その他の玩具
  • テレビ、DVD、Blu-ray、iPod、WiiやXboxなどのゲーム機器
  • バギー、ベビーカーおよび、ブースタークッションを含むチャイルドシート
  • 乳児用ハーネス
  • 安全ロックおよびゲート

必要となる備品はすべて揃っていますか。
 

子どものために自宅を安全に整備する

適切な実践のキーポイント
在宅保育環境での安全

  • いかなる年齢の子どもも、監督されていない状況においては、いかなる時もどの部屋にも立ち入ってはならない。(ただし、年長の子どもがトイレを使用する場合は、プライバシーを尊重しなければなりません。)
  • 調理器具、洗濯機、テーブルの天板、棚などの家具や電化製品について、コーナー部分を確認し、必要であれば保護します。
  • 電気機器には短いコイル状のコードを使用し、電線やケーブルは垂れたままにならないよう壁や床、幅木に固定します。
  • 電化製品のプラグに破損がないかどうか点検する。破損していれば交換する。
  • 電線やケーブルにほころびや摩耗がないことを確認します。
  • 電化製品の点検を行う際は、自分自身に危険がないよう、特に注意を払う。電化製品に触れる前に、コンセントの電源は抜いておくこと。いかなる電気製品も、必ず乾いた手で扱いましょう。電気のコンセントに指やその他プラグ以外のものを差し込まない。
  • すべてのコンセントに、子ども用安全コンセントカバーをつける。
  • とがったものや小さなものはすべて、子どもの目に入らず、手の届かないところに置く。
  • キッチンには防火用毛布を備え、できれば自宅内の別の場所に消火器を備えておきましょう。また消火器の使用方法についても事前に確認しておきましょう。
  • 出入り口や階段に使用する安全ゲートは、しっかりと取り付けられ、固定されていることを確認しましょう。
  • 床にはできる限り自由に動ける空間を確保し、マットやラグが滑ったり、子どもがつまずいたりして転ぶ原因にならないようにします。ガラス製ドアなど、大きなガラス面にはステッカーで印をつけ、またそのガラスは安全ガラスまたは、安全フィルムで保護されたものにします。
  • 窓にはロックをつける。
  • カーテンやブラインドから紐が垂れ下っていることがないようにする。
  • 自宅内のすべての場所、特に階段には十分な明るさを保つ。
  • 電気ヒーターやガスストーブなどの熱源の周りには、ストーブガードをしっかりと固定する。
  • 火災報知器を設置する。
  • 自宅用火災避難訓練を設定し、さまざまな時間帯に、子どもと定期的に訓練する。
  • KitemarkやLionmarkなどの公認安全マークが表示された玩具や備品を購入する。

 

自宅を子ども向けに整備し、子どもにとって安全な場所にするためには

子どもの使用が予想される各部屋について、安全チェックリストを作成します。安全チェックリストは対処しやすいように、各部屋ごとに作成します。

子どもの自宅で保育を行う場合、安全上の問題について保護者と話し合い、安全な保育の実践について合意しておかなければなりません。

まず、自宅内で子どもが頻繁に使用する部屋において事故を防止するための、一般的な提案から見ていきましょう。

キッチンでの安全

  • 食洗器や食器乾燥機の扉は常に閉めておく。
  • オーブンや電子レンジの扉は常に閉めておき、扉が熱い場合には、子どもが扉に触れることがないようにする。
  • 子どもの手がコンロの天板に届かないようにし、片手鍋の取っ手は天板の縁と反対側に向けておく。
  • 子どもがビニール袋や清掃用品、アルコールを手にすることがないようにする。これらの物品は、子どもの目に入らず、手の届かないところに保管する。
  • マグカップやケトル、トースターなど熱くなるものは、調理台やシステムキッチンの端から十分に離れたところに置く。

ダイニングルームでの安全

  • テーブルの縁から垂れ下がるテーブルクロスの使用は避ける。
  • 食事中は常に子どもを監督する。
  • 飲食中に、子どもが立ち歩くことのないようにする。
  • 乳児に哺乳びんを立てかけて与えたままにしない。
  • 熱い食品や飲料から目を離さない。
  • 子どもが食器を安全かつ適切に使用できるようにする。ナイフやフォークで遊ばせない。
  • ハーネス付の子ども用ハイチェアや専用のブースターシートまたはクッションを使用し、子どもの手が安全にテーブルに届くようにする。
  • アルコールは子どもの目に入らず、手の届かないところに、またはしっかりと閉められた食器棚に保管する。
  • たばこやマッチ、ライターは子どもの手の届かないところに保管する。(注:子どもの保育中に喫煙してはならない。)

遊び部屋またはリビングでの安全

  • 床にはできる限り自由に動ける空間を確保すること。
  • 18カ月未満の子どもには枕を使用せず、硬いマットレスを使用する。
  • 玩具は注意深く保管する。子どもが勝手に登ったり物に手を伸ばしたりしないようにする。
  • とがった部分や欠損、破損箇所がないかどうか、玩具を定期的に点検する。
  • 屋外に通じるドアの戸締まりを行う。
  • 窓の下に、登る足がかりになるものを置かない。

玄関ホールおよび階段での安全

  • 子どもが付き添いなしで階段を上ることがないよう、しっかりと固定されたゲートを使用する。安全基準番号BS 4125の表示があるものの使用を推奨する。
  • 床や階段に放置された玩具や物品は片付ける。
  • 玄関ホールおよび階段に十分な明るさを保つ。
  • カーペットにほつれやゆるみがないか点検する。
  • 手すりや欄干が頑丈で堅固であり、かつ登る足がかりになるものがないことを確認する。手すりの間の隙間を埋めることも検討する。
考察
安全チェックリストを作成する際は、各部屋の安全性についてすべての問題を考慮するよう努めましょう。例えば、12歳未満の子どもを暖炉の裸火がある部屋に1人で残すことは、違法だと知っていましたか。

 

玄関ホールおよび階段での安全

  • 医薬品および錠剤は、背の高い棚の手が届かないところにしまっておく。
  • 清掃用品および消臭剤は、子どもの手の届かないところに置く。
  • 浴槽に湯を張ったり洗浄用の水を出したりする場合は、まず冷水の蛇口をひねり、子どもに使用させる前に水温を確認する。湯温計の使用が推奨される。
  • 風呂では滑り止めマットを使用する。
  • 濡れた床は滑りやすく危険なため、拭いて乾かすようにしておく。
重要用語
医薬品 - 医学上または健康上の問題を軽減する作用がある治療薬、錠剤、丸薬、ローションまたは液体のすべてを指す。

 

確認事項
子どもの安全に関するより詳しい情報は、王立災害防止協会(RoSPA)、Brake、全英チャイルドマインダー協会および安全衛生庁(HSE)のウェブサイト、および就学前教育基礎段階(Early Years Foundation Stage)の福祉要件を参照しましょう。

 

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