衛生管理および排せつ物の処理について

衛生管理および排せつ物の処理について

 
プロの家庭的保育者であれば、保育者自身およびその保育する場所は、詳細な調査の対象となります。保護者が行う場合もあれば、英国教育水準局(または他の監督機関)や訪問保健師、医療関係者やソーシャルワーカーなどの専門家が行う場合もあるでしょう。日本では、届け出の際に自治体による立ち入り調査が行われます。

保育者が高水準の衛生を保っていることは、非常に重要です。また保育環境が子どもにとって安全かつ衛生的であり、感染の拡大を防ぐために保育者があらゆる手段を講じることも必要不可欠です。登録の過程で、保育する場所の清潔さは確認の対象となります。

重要用語
感染 - 疾病、疾患、ウイルスまたは微生物

 
子どもは保育者の振る舞いをまね、学習していきます。例えば、トイレを使用した後や食事を準備する前に手を洗ったり、咳をする時に口を覆ったりすることは、子どもに適切な衛生管理の習慣を教えることになるでしょう。
保育者はいかなる時も、好ましい手本であるべきです。個人衛生を促進し、子ども自身が安全な方法を学ぶ手助けとなるような日課を確立しなければなりません。
 

手洗い

保育者自身の手洗いや、また正しい手洗いを子どもに教えることは、感染の拡大を防ぐ上で最も効果的な方法の1つとなります。

  • 両手をしっかりとお湯で濡らしてから石けんをつける。固形石けんは水に浸かったままだと細菌の温床となるため、液体石けんを使用するのが理想的である。
  • 石けんの泡で両手をしっかりこする。指先、親指、指の間、また指輪をつけている場合は指輪の下に、特に注意を払うこと。
  • 両手を流水でよく洗い流し、ペーパータオルで拭く。

一連の手洗いには、30秒以上かけるのがよい。
適切な衛生管理として、大便、小便、血液を扱う際は、お湯と石けんで手洗いを行うとともに、使い捨て手袋を使用するとよいでしょう。

確認
手を洗うのはどんな時ですか。
保育実施日の開始から終了までの間に、何回手を洗ったか日誌をつけましょう。そして、手を洗うべきだったが実際には洗わなかった時があったかどうかを確認しましょう。

 

自宅環境を清潔に保つ

自宅を清潔かつ衛生的に保ち、感染の拡大を防ぐため、あらゆる手段を講じなければなりません。子どもはすぐに感染します。感染は、接触などによる伝播、空気中の飛沫(咳やくしゃみなど)および動物の動きによって拡大する場合があります。
また食品や水、切り傷、擦り傷や指から感染する場合もあります。キッチンおよびトイレは、感染を引き起こす病原菌が潜んでいる可能性が最も高い場所であり、徹底して清潔を保たなければなりません。

自宅および保育する場所を清潔に保つことで、病原菌の繁殖を防ぎ、感染の拡大を抑えることができます。石けんと水のような日用品を使用し、新鮮な空気と日光を室内に取り込むことで、多くの病原菌は死滅します。自宅を無菌状態に保つ上で洗浄剤も有効ですが、洗浄剤の多くは子どもやペットにとって有害で、常に手の届かない場所や鍵のかかる場所に保管する必要があることに留意しなければならなりません。除菌剤や除菌クロスには弱い殺菌作用があり、病原菌の繁殖を防ぐのに役立ちます。しかし、こうした製品は病原菌や細菌を死滅させるものではなく、子どもにとっては危険なものとなりうることも知っておきましょう。

適切な実践のキーポイント
自宅環境を清潔に保つ

  • 床、備品および玩具を定期的に清掃、消毒するとよい。保育者の多くは最低1日1回、キッチンおよびトイレの床の清掃および消毒を行っています。
  • 感染の拡大を防ぐため、十分な換気を保つようにします。
  • 子ども用ハイチェアおよびおむつ換えシートは、使用のたびに清掃すること。
  • 室内用ごみ箱には蓋をし、最低1日1回は空にすること。ごみ箱は病原菌や細菌の発生源となりうるため、徹底して清潔に保つことが非常に重要となります。
  • 家庭内のペットや他の動物をキッチンに入れてはいけません。どんなに注意を払っても、ペットは外から汚れや病原菌を持ち込むものなのです。
  • トイレの床を清潔に保つとともに、湿ったタオルや洗面タオルには病原菌が繁殖しやすいことに注意しましょう。子ども一人一人に、自分専用のタオルと洗面タオルを使用させるのがよいでしょう。タオル類は頻繁に洗濯し、完全に乾燥させること。保育者の多くは、子どものタオルと洗面タオルを毎日交換しています。
  • 濡れたままの固形石けんは、感染の発生源となることがあります。石けんを常に清潔に保ち、洗面台に溜めた水に浸かったままにならないようにします。液体石けんをディスペンサーに入れて使用する方がよいでしょう。またディスペンサーも、忘れずに清潔に保つようにしましょう。
  • トイレを清潔に保ちます。子どもには、トイレを使用するたびに水を流すよう教えます。水を流す前に、トイレットペーパーを慎重にトイレに入れるように教えましょう。
    子どもが水を流した後に手を洗うということは、トイレのレバーは感染源になりうることを意味しています。そのため、トイレのレバーは定期的に拭き取り、消毒を行うようにします。便座および便器については、内側も外側も特に注意を払いましょう。トイレ周辺にカーペットを敷いている場合、すぐに悪臭を放ち、病原菌の発生源となることが考えられます。トイレの床張り材について考え、トイレの周辺には丸洗いできるマットや敷物の使用を検討しましょう。
  • 体液を扱う際は、使い捨て手袋を着用します。
  • おむつおよび他の汚れた布や製品は、衛生的に廃棄しなければなりません。おむつは1つずつ抗菌フィルムで包んで密封するかまたは、専用の蓋付き容器を用意しましょう。容器が一杯になれば、袋を取り出して屋外のごみ箱に入れます。
    一方、保育実践者の多くはそれぞれのものにビニール袋を使用し、しっかり縛ってから屋外のごみ箱に入れています。おむつや他の汚れたものを衛生的に廃棄する上で、自分にとって最善の方法を考える必要があります。
  • 自分の子どもにはパイル生地や他の繰り返し使えるおむつを使用させたいといった保護者がいるかもしれません。繰り返し使えるおむつの使用の利点と欠点について考察し、汚れたおむつを衛生的に保管する方法や、洗濯や乾燥する方法について、あらかじめ保護者と相談しましょう。

 

確認
自分の家族または保育する子どもの1人が、ヘルペスを発症したと想像してみてください。
どのようにすれば、他者への感染の拡大を防げるでしょうか。
回答を書き留め、ユニットの該当箇所を一読して、自分の回答が適切かどうかを確認しましょう。

 

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