日課の確立方法

日課の確立方法

 
いかなるビジネスにおいても、時間管理は非常に注意深く考えるべきものです。適切に計画しないと、多くの時間を浪費したり、あるいはまた上手に使えない恐れがあります。他人の子どもを自宅で保育している場合、事業を営んでいることになります。確かに多くの人を雇うことはないでしょうが、成功を収め、仕事を楽しみたいのであれば、時間の管理の仕方は非常に重要になります。子どもの自宅で保育する場合も、時間管理は等しく重要となります。

日課とは、家庭環境で定期的に起こる日々の行事や活動です。日課は毎日、毎週、または毎月の活動や行事について計画することができます。通常、好きなテレビ番組を見る、髪を切る、毎日同じ時刻に子どもを学校へ迎えに行くといった、計画されたことであったり、食事やおやつの時間、おむつ交換や哺乳瓶の殺菌消毒といった保育をめぐる活動であったりします。食事の支度や登校のように、日々の日課は毎日ほぼ同じ時刻に発生することが多いです。

日課は特に大人にとって、どちらかというと退屈で反復的な、時にはうんざりするものと思えるかもしれません。しかし、これは乳児や子どもににとってはそうではありません。日課は、情緒的安定や刺激を提供します。おむつ交換といった保育の日課は、乳児に刺激を与える素晴らしい時間です。日課は子どもと保育者に一貫性と継続性を提供します。日課は、子どもに情緒的な安心感を与えるのに役立ちます。安心感を得た、生活に一貫性と継続性がある子どもは、特に情緒面において、よく発達します。確立され、よく考えられた日課により、子どもは新しい保育環境、あるいは新しい保育者に慣れ、精神の健康を促進できるのです。

日々の日課は、何が起き、何が期待されるかを全員が理解できるよう、仕事日に一定のパターンと体系を与えます。日課は、忙しく慌ただしい仕事日あるいは週にうまく対応するのに役立つのです。

ナニーの声
「朝に日課を設けないと、保育園に間に合いません。4歳になるベサニーは、皆で一緒に作った、彼女の日課を絵で表した表を持っているので、次に何が起きるのかが分かっています。10か月のトーマスも服を着た後は朝食を取るということを知っています。」

日課は、決まった時間に食事をし、歯を磨き、子どもに衛生観念について教えるといった身体的な世話にも関わってきます。例えば、哺乳瓶を殺菌消毒する際などに良い日課があると、時間を有効に利用でき、子どもと遊んで過ごす時間を増やすことができます。おむつ交換の流れは、乳児に話しかけたり、自由に足を蹴ったり伸ばしたりさせる時間を確保するものになります。これらはいずれも発達の重要な側面でもあります。

それぞれの日課は、次のような個別の状況によって決まるので、特定の方法で説明することはできません。

  • 保育する子どもの年齢と人数
  • 保護者、子ども、保育者自身の家族のニーズ
  • 個人的な好き嫌い

日課は保育者の役に立つよう計画する必要があります。日課は、仕事日を楽にし、妥当な範囲内で柔軟性のあるものにするとよいでしょう。例えば、雨降りの日に雨が止んだ隙に子どもと遊ぶために外へ出るか、あるいはその時間帯の通常の日課となっている夕食用の野菜の準備をするのか、どちらが子どもの健康全般にとってより重要であるかを判断する必要があるのです。

考察
子どもが成長し、発達するにつれ、日課は変える必要があります。どの日課も、あなたとあなたが保育する子どもにとって適切なものにする必要があることを覚えておきましょう。

 
日課はあまり頻繁に変えるべきではありません。食事の用意といった定期的な行為をする際、毎回やり方を変えたり、決まったパターンがないまま行ったりすると、子どもが混乱する可能性があるからです。次に起きることを予測できない上に、戸惑いも加わり、感情的発達や、場合によっては行動にも影響が及ぶ可能性があります。

当然、正当な理由で物事を変える場合もあり、こうしたケースには柔軟に対応する必要があります。しかしあまり頻繁に日課を変更したり、柔軟にし過ぎたりすると、行事に圧倒されて手に負えなくなる危険がでてきます。日課の中には、哺乳瓶の殺菌消毒といった、子どもの健康を危険にさらす可能性があるため、変更しない方がよいものもあります。時間と活動は自ら管理し、活動に振り回されないようにすることが重要です。

日課は保育や衛生面の水準を高め、例えばトイレに行くなど、子どもに自分のことは自分でするよう教え、自立を支援する上でも役割を果たします。日課について保護者と話し合い、保護者の希望を考慮し、同意を得る必要があります。これは、食事や着替えなどの世話に関する日課を確立する際には特に重要となります。年少の子どもにとって継続性を確保することになり、その結果、情緒的に安定するようになるからです。

ケーススタディー:エマの忙しい日課
エマは12カ月の乳児、5歳の男の子と7歳の女の子の3人の子どもを保育するため共働きの保護者に雇われています。女の子は週に2回午後5~6時に体操のクラスに通っています。男の子は時々友だちの家で遊ぶよう誘われ、午後6時頃に迎えに行く必要があるが、この時間は、乳児の機嫌が悪くなり、疲れ始める頃でもあります。エマは車を利用できるので、子どもをそれぞれの活動に車で連れて行きます。

  • エマはどうすれば乳児のニーズを確実に満たしてあげられますか。
  • エマは待たされて危険に晒されたり、活動の一部に参加しそびれたりする子がいないよう、年長の子どものお迎えの時間を計画するにはどうすればよいでしょうか。

 
子どもの家で保育をする場合には、日課は異なる可能性があります。保護者と接触する機会が多かったり、時間内にすべきことが多かったりすることもあります。例えば、子どもを起こして、顔を洗って着替えさせ、朝食を片付けて、時間までに学校へ送り届ける必要があるかもしれませんが、自分も顔を洗い着替えるための時間が必要であることを忘れてはななりません。
 

課題一覧へ戻る→