子どもの権利と責任

子どもは自然に遊ぶものだと考えている人もいますが、実際は子どもは遊び方を覚えるものです。子どもは保護者や家族、保育者、年長の子どもから、そして同じことを何度も繰り返すことで覚えていくのです。
私たちは皆年齢に関係なく、遊ぶことが好きです。年齢にかかわらず誰もが、あるいはさらなるニーズがあるかどうかに関係なく、何らかの形または形式で遊ぶことができるはずです。遊びは楽しく、リラックスできて刺激的であるべきで、子どもの生活の非常に重要な要素のひとつです。遊んでいる時、子どもは主導権を握っていて、誤りを正す権利があり、実験や探検をすることができるのです。

遊びは就学前教育基礎段階(Early Years Foundation Stage)のあらゆる面を支えています。子どもには屋内外で遊ぶ機会があるべきで、こうした機会では安全かつやりがいのある環境で自発的な遊びに対する時間を提供すべきであると指針には明確に述べています。
子どもの学習と発達を広げ、支援する包括的な遊びの機会を計画するのはあなたの責務なのです。

重要用語
自発的な遊び - 子どもが自らの方法で遊ぶ場合、大人は、探検や実験に関する機会や時間と共に、できるだけ多様な備品や設備を提供する必要がある。
権利 - 憲法上人が受ける権利、基本的人権、および/または市民の自由

 

子どもの権利と責任

 
あなたが包括的になり、子どもの権利を促進するには、子どもの発達を理解している必要があります。こうした理解を通じて、個人のニーズを満たす適切な活動や経験を計画し提供することができ、また発達と成長を刺激し、促すことになるのです。

すべての子どもの権利を最優先すべきであり、家庭的保育者は皆こうした権利を保護し、促進することが重要です。保育者の環境が誰もが歓迎される包括的なものであること、またすべての子どもとその家族に対する保育者の姿勢について考えることも重要です。

何が「権利」であるのか説明しようとする場合、「望むもの」と「必要なもの」との相違について話すことがあります。望むものとは、プラズマ・スクリーンのテレビといった生活に欠かせないわけではないが、あれば良いようなもののことです。必要なものとは、新鮮できれいな水といった、健康で長生きするために手にすべき、またはあるべきものを指します。
権利は必要なものに似ており、健康で不安のない生活を送るために手にすべき、またはすることができる基本的なものです。他人にはこうした必要なものや権利を尊重し、満たす義務があります。政府には国民の権利を確実に満たし、保護者、保育実践者、後見人が子どもや青少年のニーズや権利を満たせるよう手助けする責任があります。
 

国連子どもの権利条約

国連子どもの権利条約(United Nations Convention on the Rights of the Child)は、1989年に起草され、英国もこれに署名し、この条約は1991年に承認されましたた。
本条約では、18歳未満の子どもや青少年に固有の権利を与えています。国連子どもの権利条約に含まれる54の条項には、すべての子どもが尊重されなければならないこと、また幸福が重要な要素であると述べています。権利は主に次の3つの分野へ分けることができます。

  • 提供 - 食品、きれいな水、住宅、教育、健康管理を手に入れる権利等
  • 保護 - 虐待差別を受ける恐れがないこと等
  • 関与 - 意見を聞いてもらうことや意思決定に参加すること等
重要用語
虐待 - 身体的、心理的、または性的なひどい行いで苦しむこと、または相当な害を被ること、育児放棄やいじめ
差別 - 人種、性別、宗教、障害などにより他の人と異なる扱いをしたり、また不公平に扱ったりすること
CSSIW - ウェールズ保育・介護および社会福祉監察局(Care and Social Services Inspectorate Wales)、ウェールズの規制機関

 
54の条項の中、保育実践者に主に影響を及ぼすのは以下の条項です。

  • 第2条 - 子どもには、あらゆる種類の差別から保護される権利がある。
  • 第3条 - 子どもの最善の利益は、子どもに関するあらゆる活動や行動において第一に考えねばならない。
  • 第7条 - 子どもには、「遊びとレクリエーションの機会が十分にあるものとし、これは教育と同じ目的のもとに行われるべきである。社会と公的機関は、この権利の享受を促すよう努力するものとする。」(これは1959年の子どもの権利宣言(1959 Declaration of the Rights of the Child)に由来しているので注意。)
  • 第12条 - 子どもには意見を自由に表現する権利があり、その意見には子どもの年齢または成熟度に応じて適切な重み付けを行うものとする。
  • 第13条 - 子どもには国境にかかわらず、表現の自由と情報交換の権利がある。
  • 第16条 - 子どもにはプライバシーの権利がある。
  • 第28条 - 子どもには機会の平等を基礎としてこの権利を漸進的に達成することを目的として教育を受ける権利がある。

こうした条項は在宅保育者に関連があり重要ですが、それはこの条項が子どもと関わる方法、子どもの話を聞き、子どもの意見や考え方を認識し対応する方法、また包括的な遊びの機会や活動を計画する方法を考えさせるものであるべきだからです。
こうした条項は、すべての子どもが特別な存在であること、一人一人が独自の存在であり、尊厳と敬意を持って扱われる資格があることを強調しています。(子どもの権利に関する詳しい情報は現行の法規についてを参照。)

考察
子どものために、国連子どもの権利条約の第7条(遊ぶ権利)を支援し、促すことができる様々な方法について考えてみましょう。

  • 2歳未満
  • 2~5歳
  • 5~11歳
  • 11歳以上

年齢の異なる子どものニーズを満たすため、あなたの慣行や日課をどのように変更する必要がありますか。

 

評価への課題

評価基準5.4

個人のニーズに基づき、権利を理解した上で子どもを平等に扱い、接する方法と、そうすることが重要である理由を明確にする。
【保育・教育顕彰評議会タスク7】

保育者の環境で子どものニーズと権利をどのようにして確実に満たすようにしているかを、保護者と監督機関(英国教育水準局(Ofsted)やウェールズ保育・介護および社会福祉監察局(CSSIW)など)へ説明する報告書を書きます。保育者はこれがなぜ大切かも説明し、包括的な実践への理解を示す必要もあります。

子どもの権利についてさらに確認します。Rights4Me(子どもの権利に関するイギリスのウェブサイト)といった情報源を有益な出発点としてもよいでしょう。

保育・教育顕彰評議会タスクに従わない場合、この基準はあなたのポートフォリオ、ポスター、リーフレット、またはあなたが適切であると考える記述で証明することができます。

 

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