前向きなロールモデルのあり方
他人に対して前向きな態度をとったり尊重したりすることを子どもに促す非常に効果的な方法は、あなた自身がお手本となることです。子どもはあなたが他人に対してどのように振る舞い、対応しているかに気付いており、あなたを模範にしようとしています。それぞれの子どもに独自かつ個別の方法で発達し成長する機会を平等に与えるべきです。子どもたちの個別のニーズに合わせて接することができるよう、あなたの仕事上の実践や日課を適合できることが肝要なのです。
子どもは周囲にいる大人からどのように振る舞い、他人に対応し、自らの感情をコントロールするのかを学ぶものです。大人がお互いに攻撃的に振る舞っているところを子どもが目にすると、こうした振る舞いをしてもよいのだと学んでしまうでしょう。可能な限り大人が適切に自らの感情をコントロールしているところを子どもに見せ、感情は話し合ったり共有したりできるものだと理解させる必要があるのです。
子どもは自らの学習と発達のあらゆる面に関する正確な情報を、正直で誠実な答えによって得る必要があります。前向きなロールモデルであることは、違いが存在しないふりをしないことを意味しています。その代わりに、その違いについてオープンに話し、同じことをするよう子どもに促す必要があるのです。
考察 |
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あなたは子どもを後部座席に乗せて、交通量の多い道路で車を運転しています。前を走る車の運転手は左へ曲がる方向指示器を出していません。あなたならどうしますか。
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適切な実践のキーポイント |
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前向きなロールモデルとは、次のとおりである。
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ケーススタディー:大人から学ぶ子ども |
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就学前学級の教師であるシーラは、ロールプレイエリアで遊ぶ4歳児のグループを観察していました。女の子の1人が忙しそうに皆をとりまとめながらこう言いました。「私がママ。あなたは赤ちゃんで、あなたはお隣の家の人よ。」次にグループ唯一の男の子に向かってこう言った。「それからあなたは1日中テレビを見て長椅子に座っている怠け者の×××××ね。」
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