包括的な遊びや活動の計画の立て方

包括的な遊びや活動の計画の立て方

 
他人に対して前向きな態度をとったり尊重したりするよう子どもを促す非常に効果的な方法は、保育者の環境で積極的な学習環境を創り出し、包括的な活動を計画することです。
これは例えば「肌の色の異なる人形」を子どもが遊ぶために差し出すということだけはなく、私たちの社会の多様性を反映する素材、玩具、設備を用意することを意味し、保育する子どもの背景を反映した、包括的な素材を家に用意するということを指します。あなたが自分の仕事に対して広い心、柔軟性のあるアプローチ、積極的な姿勢を持つことが必要となるのです。

家庭的保育者が「多文化の罠」に落ちてうかつに行動を計画したり、あるいは子どもに他の文化を正確に反映していない素材や活動、画像を提供したりすることがありますが、それは危険なことです。
例えば、イヌイットの人たちの多くは実際には都市に住んでいるが、皆イグルーに住んでいるという考えを植え付けてしまうといったことなどです。同じように、ドレスアップ用の箱に入っている丈の長い布地を「サリー」と呼ぶことは、こうした様式の衣装を着ている女性に対して敬意や理解を欠いている、ということになりうるのです。
 

評価への課題

評価基準5.4

個人のニーズに基づき、権利を理解した上で子どもを平等に扱い、接する方法と、そうすることが重要である理由を明確にする。
【保育・教育顕彰評議会タスク7】

指針に関する評価へのリンクを見る。機会の平等に対するあなたの方針や手順について考えてみる。包括的な実践に対する方針や手順についても考える必要があるだろう。

 

NCMAの提言
よく観察すれば、子どもの個別のニーズに合った活動を計画し提供できるようになります。これは包括的環境を提供する方法の1つです。

 
備品や設備をどのように活用し、連動させるのかは非常に重要なことです。ある文化について子どもに少しだけ教えた後、誰もが同じであるという固定概念を示すという潜在的な危険を避けることが必要です。英国の文化を代表するものがビッグベンとクリスマスだけであり、英国の誰もがクリスマスを祝い、時間を合わせるのにビッグベンを利用すると信じるようなものでしょう。
 

ケーススタディー:クリスと「双子」
クリスはプライベートナニーで、7歳の双子の女の子と3歳の男の子の保育を始めたばかりです。クリスは保護者がめったに双子の個別の名前を呼ばず、総称的に「双子ちゃん」と言っていることに気付いています。他人には息子のことを「双子の弟」と言うことや、女の子の1人が時々反抗的になることがあり、クリスはその子が腹を立てているのではないかと心配しています。

  • 女の子がどうしてこのように感じていると思いますか。
  • クリスはどうしたらよいですか。
重要用語
固定概念 - レッテルを貼ることや、人工的な分類に振り分けること、型にはめること。

 
保育を行うキャリアの中で、おそらく幅広い背景を持つ子どもを保育することになります。保育者はそれぞれの家族を評価し、尊重していることを示す必要があり、また必要に応じて保護者に対して相応しい設備や玩具が手に入るよう手助けを頼んでもよでしょう。これには新しい歌、詩や物語の共有、あるいは新しいレシピを一緒に試すことが含まれます。
あなたの環境にある本や写真も様々な家族集団を反映すべきです。これは個々の子どもに自分があなたに歓迎され、評価されていると感じさせるだけでなく、保育する他の子どもの知識と理解を広げることにもつながります。

考察
車椅子や松葉杖を利用している人、身体に障害がある人のミニチュアの玩具を買うことができます。こうした玩具によって障害のある子どもが、自分がさらに歓迎され、受け入れられ、また深く尊重されていると感じる一助となるかどうか自問してみましょう。

 
活動を計画することは非常に個別のプロセスとなります。保育する子どもについてよく知るようになるにつれ、子どもの個別のニーズを満たすことができるよう、事前に遊びの機会を計画し始めてもよいでしょう。

おそらく多くのアドバイスや計画方法の提案を受けるでしょうが、基本的に決めるのはあなた自身です。多くの地方自治体には、あらゆる登録環境で利用する標準的な計画文書があり、これは非常に有益なものです。こうしたものをあなたの環境に合ったものにするため、文書を修正して使用するのもよいでしょう。しかしどのように計画を決めるにしても、あなたの実践を包括的なものにするためには、次のことを考慮することが必要です。

  • それぞれの子どもの発達段階および学習段階
  • それぞれの子どものニーズ
  • それぞれの子どもの好き嫌い、発達させるべき強みと分野
  • それぞれの子どもが興味をもち、やる気を起こすもの
  • 次のステップ

こういったことは、それぞれの子どもを注意深く観察することで確認できます。観察は事実に基づいており、あなたが計画を立てる際の情報となるのです。
 

評価への課題

評価基準5.1

子どもの学習と発達にとっての遊びの重要性、および包括的なアプローチの必要性を説明する。
【保育・教育顕彰評議会タスク7】

以下に関する情報を提供するよう、あなたのポートフォリオに記述箇所を設ける。

  • 遊びを通じた学習が大切な理由
  • 遊びを通じた学習を実践に反映させる方法
  • あなたの実践を確実に包括的なものにする方法

ポートフォリオのこのセクションを支援する好ましい慣行を示す写真(保護者の許可書を得たもの)、ケーススタディーや事例を利用するとよいでしょう。この3つのポイントすべてを取り上げていることを確認し、「遊び」によってあなたが理解することを手短に説明することから書き始めるのがよいでしょう。

この基準には非常に多くの情報が必要なので、保育・教育顕彰評議会のこのユニットを完了していなくても、証拠を文字にして提示することが有益だと理解できるかもしれません。あなたの実践が遊びを通じた学習を反映していることをどのように確認したかを説明した文と共に、あなた自身の計画の写しを含めてもよいでしょう。

 

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