固定概念を打破する

固定概念を打破する方法

 
偏見と偏見を抱かせる考え方は誤った判断に基づいていることが多く、多くの場合、例えば子どもの世話をすることは「正規の職業」ではないといった考え方のように、固定概念的な思い込みに至るものです。保育は正規の職業ではないという考え方は、保育者が評価されている、あるいは尊重されていると感じることができないので、質の悪いサービスを提供することになり得るのです。

重要用語
偏見 - 偏狭さ、偏狭な考え、不公平さ、差別

 
偏見のある、あるいは固定概念的な物の見方をしていると、仕事の実践、計画する活動、提供する設備といった、実際の仕事上のあらゆる側面に影響が出ることが分かるでしょう。偏見のある態度や固定概念的な見方は、最大限の可能性を実現しようとしている子どもの障害となり得るのです。

固定概念的な姿勢、個人にレッテルを貼ることや偏見はすべて、子どもやその家族に対する差別やマイナスの影響につながります。レッテルを貼ることは人の個性を奪うということなのです。例えば、サッカーのサポーターが皆フーリガンであると言うことは、地元のサッカーチームへの支援を一緒に時間を過ごすための素晴らしい方法だと考えている多くの家族や子どもを考慮していないといえます。

考察
保育キャリアを始める決心をする際、何か偏見のある、あるいは固定概念的な見方に遭遇しましたか。あなたがその時点で本当には働いていないと言外にほのめかしつつ、いつ「仕事に復帰」するのか周囲の人から尋ねられましたか。

  • どのように感じましたか。
  • どのように対応しましたか。

偏見と固定概念化は、差別につながります。必ずしも明らかな差別とは限りませんが、結果的に子どもと保護者の権利を無視することになる場合があります。

 

登録チャイルドマインダーの声
「私が否定的な差別を受けたのは、学校の運動場で保護者の1人から他の子どもの前で、私の一番年下の子どもが学校に入ったので、正規の職業に就くかどうか尋ねられた時でした。その後、他の子どもの1人からどうして正規の職業をしていないのか尋ねられて、非常に動揺しました。」

適切な実践のキーポイント
差別への対応

  • 好ましい行動を促進するというあなたの枠組みや方針の中に、一緒に遊んでいる子どもについて、どのような理由であろうと他の子どもを仲間外れにしないというルールや指針が盛り込まれていることを確認する。
  • 子どもが差別的な発言あるいは偏見のある発言をするのを耳にしたら、すぐに割って入り、発言をした子どもに自らが引き起こしたであろう苦痛と苦悩について話す。
  • 差別的な発言を受けた子どもを慰める。あなたが無条件に子どものことを心配しているのを確実に理解させる。子どもがそうした発言に対して前向きに対応するよう手助けする。
  • 子どもは聞いたことのある大人の言い方を繰り返すことがあることを意識する。子どもの言い方を議論する際には、子どもの保護者や家族を低く評価したり批判したりしない。誰もが異なる見方や意見を持っていることを説明するとよい。また保育中に、どのように振る舞って欲しいと思っているのかを、批判的になることなく、子どもに説明してみる。できればあなたが良い事例を挙げると、子どもが自分で前向きな態度を取る助けになる。
  • 断固とした態度で、保育する子どもを偏見や差別から守る。偏見や差別は人を傷つけることを指摘し、偏見のある発言や差別的な発言をする人には丁寧に正しい情報を与える。
  • 外見が異なる人、異なる衣服を着ている人、あるいは異なる振る舞いをする人がなぜいるのかという子どもの質問にはすべて正確かつ正直に答える。質問を無視したり、話題を変えたりしない。
  • よく考えてから話す。「口より先に脳を働かせる」。前向きな言葉を使い、固定概念的な表現を用いない。例えば、おまわりさんよりも「警察官」と言う習慣を付ける。
  • あなたの環境にいる誰もが、あなたの機会平等の方針や手順を遵守する必要があり、これには保護者も含まれる。保護者が差別的なコメントや発言をした場合は、それに異議を唱えるべきである。

 

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