必要なスキル、知識および資質

必要なスキル、知識および資質

 

このセクションで説明するスキル、知識分野および資質はすべて、レベル3のディプロマ(免状)の『子ども・青少年の必須単元』に関連している。

 
子どもとだけでなく、保護者や他の専門家と効果的なコミュニケーションを行うスキルが必要である。
保護者とどのように関係を築くかはあなたの事業にプラスにもマイナスにも影響する可能性がある。
保護者との関係を職業上の実務的な関係に保つにはどうすればよいかを理解する必要がある。
子どもの福利・福祉を最優先に考えるために、保護者と連携する方法を理解することが重要である。
保護者と職業上の関係を持つことと親しすぎる関係を持つことは紙一重である。

NCMAの提言
必要に応じて、参加できる生涯スキルの研修を活用し、スキルを向上させることは良い考えです。

 
子どもとのコミュニケーションは、会話、ジェスチャー、接触、顔の表情など、言葉の有無に関係なくさまざまな形態をとることがある。
どのようにコミュニケーションを取るかが子どもを在宅保育サービスに馴染ませ、親以外の人の保育を安心して受け入れさせることに役立つ。
また子どもとあなたとの関係や子どもの発達にも影響を与える。

考察
あなたのサービスを他のサービスと差別化し、より優れた点を際立たせる独自のセールスポイント(USP)がありますか。例として次のようなサービスの提供が挙げられます。

  • 自家栽培の野菜や放し飼いの鶏の卵など、環境に配慮した保育環境
  • さまざまな学校への送迎
  • 週末を含め、シフト制に合わせた保育時間
  • 糖尿病、喘息、てんかんなど、特定の内科的疾患についての認識と経験
  • マカトン法(言葉や発達に遅れのある児童の対話のために、手話をルーツにイギリスで考案されたコミュニケーション法)に精通している。

これらの要素に関してはこの後の章で詳しく説明します。

 

ケーススタディ:職業上の関係を保つ
ケリーは、保育する子どもの保護者との関係は友好的だが、職業上の関係であると考えていた。ある保護者が週末に行う「大々的な」誕生日のお祝いのバーベキューに彼女とその家族を招待してくれた。ケリーは喜んで招待を受けたが、その保護者が他の保護者のことを話題にし始め、彼女に「根掘り葉掘り質問」するようになると非常に気詰まりになった。
彼女は口実をつくって、パートナーと子どもと一緒に予定より早く帰った。「すごく難しかったです。私たちは友人だと思っていたのですが、職業上の立場を保ちながら、同時に友人であるというのは簡単ではありませんでした。これからは職業上の生活と社交生活の間には一線を引くつもりです」と彼女は述べている。

  • 彼女のジレンマを理解できますか。
  • 友人と職業人との違いについて考えましょう。
  • どうすれば適正なバランスを保つことができますか。効果的なコミュニケーションによって良好な関係を保ちたいと思っても、職業人としての立場を保つ必要があります。

 

このように「家庭的保育者とは」という問いに対する答えは一見したほど簡単ではない。家庭的保育者はそれぞれ異なる。私たちは皆、個人であり、登録要件を満たしながらも、それぞれ独自のやり方で仕事をするからである。
家庭的保育は非常にやりがいのある仕事だが、難しい仕事でもあり、特別なスキル、知識、態度および特性が確実に必要とされる。自分に何ができ、何ができないのかをじっくりと考え、率直に示す必要がある。

考察
表1.1は、在宅保育者が備えておくべきスキル、知識分野および資質をリストアップしたものです。各項目について考察し、当てはまる欄にチェックマークを入れましょう。

 

表1.1:必要なスキル、知識および資質のチェックリスト

スキル、知識または資質 自信をもって行うことができる さらに育成が必要である
子どもや大人との優れたコミュニケーションスキルがある。
几帳面である。
信頼を保つことができる。
職業意識を保つことができる。
子どもがどのように発達し、学習するかを理解している。
どうすれば子どものニーズを満たせるかを理解している。
子どもの安全をどのように確保するかを理解している。
子どもの健康をどのようにして維持するかを理解している。
ユーモアのセンスがある。
冷静さを保つことができる。
柔軟なアプローチを用いる。
忍耐強い。
世話好きである。
すべての人を尊重する。

 

NCMAの提言
自分の知識を広げ、最新の知識を入手できる方法を考えることは好ましい慣行です。これを継続職能教育と呼びます。

 
チェックマークをつけた欄が各列それぞれにいくつあるかは問題ではない。重要なのは自分の仕事のこうした側面について考え、考察することである。
この章を進めるにつれて、チェックマークをつけた欄が、さらに育成する必要のある面であることがわかるはずである。これらは続く章で明確に重点を置いて取り上げる。
在宅保育事業が発展し、経験を積む中で育成されるものもある。例えば、自信が高まるにつれて、より几帳面かつ柔軟に業務を行えるようになる。
保護者に対応する際も、より強く意見を主張できるようになると思われる。

いかなる専門家においてもその卓越性を示す真の特徴は、現在の栄光に満足せず、広い心で積極的により多くのことを学び、知識とスキルを育成することです。

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